ホルモン補充と聞くと、子宮がんや乳がんになるリスクが高まるのでは、と懸念される方が多くいらっしゃいます。
以前はエストロゲンを摂取すると乳がんになる、と言われていましたが、最新の研究結果ではエストロゲンの中でも「エストリオール」を補充することでむしろ乳がんやそのほかの病気のリスクを抑える効果がある、と発表されています。
また、プロゲステロンとテストステロンについては、現在までがんのリスクを上げるという研究結果は発表されておりません。
※がんの既往歴がある方は、再発リスクが高まる可能性があります。
プロゲステロンは、もともと妊娠した状態を保持する役割を持つため、補充すると食欲が増進したり体に水分をため込みやすくなります。
更年期症状や生理不順を緩和するためにプロゲステロンのみを補充することで体重が増加してしまうことを懸念する場合は、次のような効果のあるエストロゲン、またはテストステロンの補充と併用することをおすすめします。
●エストロゲン:
血管や骨を健康に保つ。
コレステロール値を整える。
●テストステロン:
筋肉や骨を作り上げる。
気分を明るく、活発にする。
どの医薬品も、使用開始してから体に慣れるまで、または体内で過多になってしまった場合に副作用が起こる可能性があります。
※起こる頻度はまれであり、副作用をほんの少ししか感じない、あるいはまったく感じない方もいらっしゃいます。
当院で扱う各医薬品の副作用は次の通りです。
(1)重大な副作用
・血栓症
(2)その他の副作用
<5%未満>
・過敏症 発疹、そう痒感等
・子宮 不正出血、帯下増加
・乳房 乳房痛、乳房緊満感等
・消化器 悪心、食欲不振等
・その他 めまい、脱力感、全身熱感、体重増加
<頻度不明>
・肝臓 AST・ALT の上昇等
・嘔吐
乳房の圧痛や腫れ、体液貯留、わずかな膣出血、めまい、吐き気、疲労感、頭痛、軽い頭痛
※通常は用量を調節することで消失します。
※プロフェム10%には人間の卵巣から分泌されるホルモンと同じものが含まれているため、副作用は通常ほとんどありません。
(1)重大な副作用
ホルモン関連:
・吐き気、嘔吐、
・黄疸とも呼ばれる皮膚や目の黄変、
・足首の腫れ、
・体重増加、
・しつこい頭痛、
・声の深化、
・乳房組織の変化、
・膣出血、
・排卵と月経の停止(閉経前の方)、
・クリトリス肥大
アレルギー反応関連:
・息切れ、喘鳴や呼吸困難、
・顔、唇、舌などの腫れ、
・皮膚の発疹、かゆみ、じんましん
(2)重篤でない副作用
・ニキビと脂性肌、
・体毛の増加(特に顔)、
・頭髪の喪失(男性型脱毛症)または薄毛、
・頭痛、
・腹部膨満感、便秘