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薄毛にお悩みの方ににおすすめのヘアスタイルをまとめました。どうスタイリングすれば薄毛が目立ちにくいか、より好印象になるか人気の髪型を、薄毛のタイプ別にまとめました。
薄毛を目立たせてしまうNGスタイリング
ヘアスタイルは、外見を左右する大きなポイントでもあります。
そのため薄毛などに悩みのある方には、とても深刻な問題です。
少しでも薄毛を誤魔化そうと、試行錯誤をしていると思いますが、その努力、逆効果になっていないでしょうか。
実は薄毛を目立たせてしまうような、NGスタイリングがあるのです。
せっかくオシャレに決めても、実は薄毛が目立っていたのでは台無しです。
では、一体どのようなスタイリングがNGなのでしょうか?
男性の場合は薄毛の悩みとして、全体的な薄毛や毛髪が細くなりボリュームがダウンしていたり、密集率の低下で地肌が透けて見える場合や生え際の後退などがあります。
その状態を「髪を伸ばしてカバーする」という選択はNGです。
何故なら、隠すことで不自然さが増し、いわゆる悪目立ちしてしまうケースがあるからです。
自然なスタイリングではないため、視線が「隠した場所」に集中してしまいます。
汗をかいた場合には、さらに不自然さも増します。
髪が束っぽくなり、清潔感も損なわれてしまいます。
実は薄毛を目立たせないためには、小まめな散髪が重要です。
薄毛が気になる場合には、毛髪そのものにハリやコシがなくなっている場合や、場所によって毛量に差がある場合などがあります。
毛髪が伸びてしまうと、その重さに毛髪が耐えられず立ち上がりがなくペタッとなったり、薄い部分の毛量が強調されたりします。
このようなことから、センター分けもおすすめできません。
定期的に散髪へ行き、毛流れなどを考慮してカットをするように心がけましょう。
薄毛のタイプ
薄毛になると、思うようなヘアスタイルが作りにくくなります。
遺伝や生活習慣、また様々な要因によって薄毛は引き起こされますが、その状態を早く見極めて必要な対処を行うことで、薄毛を遅らせたり改善することが可能です。
薄毛には大きく分けて3つの種類があります。
・男性特有AGA(男性型脱毛症)
最近テレビなどでもよく耳にするようになったAGAは、男性型脱毛症と呼ばれる薄毛の原因のひとつです。
これは男性ホルモンに影響を受けており、男性ホルモンであるジヒドロテストステロンによって髪の成長が妨げられ、発症します。
AGAになると毛髪の成長が短縮されることにより早く脱落してしまい、そのため細くて未成熟な毛髪が生えてしまうことにより薄毛が生じます。
・女性特有のFAGA(女性男性型脱毛症)
男性のAGAとは異なり、あまり認知されていないのがFAGA、女性男性型脱毛症です。
これは女性に発症するもので、何らかの原因により女性ホルモンが減少することで薄毛が生じます。
男性ホルモンが女性ホルモンより優位に立ち、抜け毛が促進されてしまいます。
ストレスや産後の女性ホルモンの低下などが関係しています。
・円形脱毛症
円形脱毛症は、その名の通り円形に毛髪が脱落する病気です。
円形と言ってもその大きさは様々で、小さなコイン大の場合から頭全体に至る重症の場合などがあります。
丸い脱毛斑がひとつ、もしくは複数個出現するものを「通常型(単発性・多発性)」と呼び、側頭部から後頭部にかけて帯状に脱毛する「蛇行型」や、毛髪が全て脱落してしまうものを「全頭型」と呼びます。
頭髪だけでなく、全身の毛が抜け落ちる「全身(汎発)型」といった深刻なものまであります。
原因ははっきりとはしておらず、自身の免疫が細胞を攻撃してしまう自己免疫疾患のひとつとされています。
薄毛の形や進行度合いにもタイプがあり、AGAの進行度合いの分類として「ハミルトン・ノーウッド分類」というものがあります。
薄毛が気になっている場合には、自分がどの段階にあるのかを確認して、適切な対処を行うことが必要です。
・Ⅰ型
前髪の生え際から後退してM字を形成しつつある状態。
・Ⅱ型
Ⅰ型よりも進行してM字ラインが深くなった状態。
・Ⅱ Vertex型
Ⅱ型に加えてO字タイプのハゲも併発している状態。
・Ⅲ型
Ⅱ型よりもM字ラインが深くなり、前頭部の髪も薄くなった状態。
・Ⅲ Vertex型
Ⅲ型に加えて、O字タイプのハゲも併発している状態。
・Ⅳ型
Ⅲ型よりもM字が深くなり、O字タイプのハゲになってる状態。
・Ⅴ型
Ⅳ型よりもM字が深くなり、頭頂部のハゲも広がってしまった状態。
・Ⅵ型
M字が後退するとともに、O字の範囲が広がり、ハゲが繋がってしまった状態。
この状態は後頭部と側頭部の毛髪だけが残っています。
・Ⅶ型
Ⅵ型がさらに進行し、側頭部までもが薄くなった状態。
後頭部の髪も、頭頂部に近いところからは発毛しなくなっています。
このように進行度合いが分類されており、数字が進むほどハゲの状態が進行していきます。
早い段階から治療を始めることで、症状の進行を遅らせたり、改善が見込める場合もあります。
タイプ別髪型
どのようなヘアスタイルにすれば薄毛などが目立ちにくく、オシャレな印象を与えることができるのでしょうか。
・額が気になる場合
額が後退してきたという悩みを持つ方は、前髪をダウンして隠そうとするケースが多いです。
しかし、実はそれは逆効果になることもあるのです。
額の後退が気になる場合には、思い切って七三分けや前髪を立たせると効果的です。
ショートヘアで前髪を立ち上げるスタイリングは、とても爽やかな印象を与えます。
他人の目線を上に誘導することができ、実は生え際に視線が行きにくくするという効果があるのです。
おでこのラインの後退だけでなく、全体的に毛量に自信のない場合には髪全体を立ち上げるのではなく、前髪だけを立ち上げてみても良いでしょう。
・全体的に毛量が気になる場合
ショートカットやパーマがおすすめです。
ポイントは、「毛流れを散らす」です。
髪の毛を同じ方向に流すと動きが少なく単調になり、毛量の少ない場所が目立ってしまうことがあります。
例えば、サイドやバックを短く刈り込み、トップのボリュームを際立たせ、そこでワックスなどで毛先に動きをつけると、刈り込んだ部分とボリュームのある部分にメリハリができます。
全体のバランスも取りやすく、大人の人気メンズスタイリングの完成です。
無造作スタイルは、オシャレ感もワンランクアップします。
・頭頂部の薄毛が気になる場合
全体としては毛髪があるのに頭頂部のみが薄毛の場合には、バランスの悪い状態になっています。
全体のバランスを揃えるためにサイドの髪の毛を刈り込み、思い切ってソフトモヒカンにすると、頭頂部の薄毛が目立ちにくくなります。
同じ理由から、ツーブロックもおすすめです。
ツーブロックは爽やかさや若々しさも演出することができます。
オールバックも良いでしょう。
オールバックは自然と頭頂部もカバーすることができ、落ち着いた大人の雰囲気を演出することが可能です。
・思い切ってスキンヘッド
薄毛に悩んでいる方は、その悩みの部分を隠そうとする傾向がありますが、ここは思い切って「坊主」にしてしまうという方法もあります。
実はスキンヘッドは、女性からも人気のあるヘアスタイルです。
いわゆる「坊主」というと日本人は和尚さんなどをイメージしますが、「坊主」と言っても同じではなくヘアスタイルがあるのです。
「オシャレ坊主」と言われる全体を刈り込むのではなく、ポイント的にデザインを入れる個性的なアレンジを楽しんでみると個性的でいいでしょう。
スキンヘッドは男性らしさの象徴でもあります。
隠すのではなく、「生かす」という方向に頭をシフトしてみるといいかもしれません。
ヘアスタイル以外の薄毛対策
薄毛が気になってきたら、まず始めるのが、ヘアスタイルで薄毛を目立ちにくくするという方法を選ぶかもしれません。
もちろんそれも重要ですが、そのままにしておくと薄毛は進行してしまいます。
早い段階で薄毛に気づき、自分のいる段階を把握して適切な対応を取ることで、薄毛の改善が見込めます。
ヘアスタイル以外での薄毛対策として、薄毛治療は外すことができませんが、これには「発毛」と「育毛」があります。
いわゆる「薄毛治療」では「発毛」が期待され、セルフケアでは「育毛」を行うのです。
ここをしっかりと理解した上で、対処していきましょう。
すでに毛髪が抜け落ちしてしまった部位からの「発毛」を希望する場合には、専門のクリニックを受診しましょう。
塗り薬や飲み薬を用いて治療を続けることで、早い場合には3ヶ月ほどで毛髪に変化が見られるようになります。
生え際の後退や頭頂部の薄毛などの改善も期待できます。
中年期の薄毛だけでなく、20代や30代といった若年層の薄毛にも対応しています。
何となく薄毛が気になってきた方などは、まずはセルフケアで「育毛」を心がけると良いでしょう。
生活習慣を見直し、太くコシのあるしなやかな髪を育てるように心がけましょう。
この「育毛」では増毛は期待できませんが、抜け毛予防や頭皮環境を良くすることで状態の良い毛髪を育て、結果として薄毛対策へとつながります。
規則正しい食事と良質な睡眠、適度な運動が薄毛対策には効果的です。
バランスの悪い食事は、毛髪へ十分な栄養を届けることができません。
髪の主成分はタンパク質なので、肉類や魚、豆類など良質なタンパク質を積極的に摂取しましょう。
日本人は亜鉛が不足しがちなので、サプリメントを活用するのも良いでしょう。
寝不足はストレスの原因となり、頭皮トラブルを引き起こします。
就寝中に分泌される成長ホルモンは、毛髪の健やかな成長に不可欠です。
不規則な睡眠や浅い睡眠では、成長ホルモンの分泌が妨げられてしまいます。
適度な運動は血流を良くして、頭皮の毛細血管までしっかりと血液を届けることができます。
肌に合わないシャンプーやヘアケア用品も頭皮トラブルの原因となるので、極端に洗浄力の強いシャンプーや刺激の強いヘア剤は避ける方が良いでしょう。