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薄毛が気になり始めると、おしゃれをしてもテンションが上がらない…髪の毛が気になって外出できない…と悩んでいませんか?薄毛をカバーする髪型とおすすめのヘアスタイルをご紹介します。ヘアスタイル以外にもすぐに始められる薄毛の治療法も解説。
女性の薄毛をタイプ別に解説
女性の薄毛は大きくわけて次の4つに分類されます。
・びまん性型脱毛症
・産後型脱毛症
・牽引型脱毛症
・円形型脱毛症
1つずつ解説します。
びまん性脱毛症
びまん性型脱毛症は女性のAGAの中で最も多い症状で、髪全体のボリュームが少なくなる特徴があります。
びまん性型脱毛症の原因はホルモンバランスの乱れや加齢、過度のストレスなどとされています。
「以前よりも頭皮が透けている感じがする」
「脱毛の箇所がはっきりせず、全体的に毛量が減った」
びまん性型脱毛症が原因で上記のような症状がある場合、睡眠や食生活など生活習慣の見直しが必要です。
症状がよくならない場合は専門的な治療が必要な可能性があるので育毛・薄毛治療の専門家へ相談しましょう。
産後脱毛症
産後脱毛症は産後に女性ホルモンの分泌量が減少することで起こる脱毛で、抜け毛の増加や髪全体のボリュームが少なくなるなどの症状があります。
女性ホルモンは、女性らしい身体づくりや髪や肌を健康に保つ働きをもつエストロゲンと妊娠しやすい状態をつくるプロゲステロンの2つです。
妊娠中はエストロゲンの働きにより健康な髪の発育がサポートされていますが、産後は急激にエストロゲンの分泌量が減少するため抜け毛が起こりやすくなります。
産後脱毛症の対策は、食生活や睡眠の見直しとストレスがかかりにくい環境をつくることです。
無理なダイエットをしたり睡眠サイクルが乱れたりすると、抜け毛や髪質の低下を招く可能性があるので控えましょう。
牽引性型脱毛症
牽引型脱毛症は、髪を強く引っ張ったり毎日同じヘアスタイルで頭皮に負担をかけ続けてしまったりする場合に起こります。
牽引型脱毛症による脱毛は、びまん性型脱毛症や産後脱毛症とは異なり、脱毛が部分的に起こるのが特徴です。
牽引型脱毛症の対策は生活習慣の見直しよりも頭皮にかかる負担を減らすことです。
例えば、気分転換でヘアスタイルを変えてみたり髪をむしるクセを治す、ショートヘアにしてヘアゴムを使わないようにしたりするなどの方法があります。
円形脱毛症
女性の円形脱毛症は過度のストレスやホルモンバランスの乱れなどによって円形型に抜け毛が起こるのが特徴です。
円形脱毛症が妊娠や出産時の一時的なホルモンの分泌量の変化によって生じているならば放置していても症状がよくなる場合もありますが、関節リウマチやバセドウ病など自己免疫疾患の診断を受けた方は抜け毛が進行する前に受診をおすすめします。
円形型脱毛症への対策は頭皮マッサージで頭皮の血流をよくしたり睡眠や食生活など生活習慣を整えたりすることです。
薄毛が気になる女性におすすめの髪型
女性の薄毛は髪型を変えることで目立ちにくくできます。
薄毛が気になる女性におすすめの髪型は次の3つです。
・ショートヘアで髪をスッキリさせる
・ボブカットでサイドにボリュームを残す
・パーマで髪のボリュームをアップする
1つずつ解説します。
ショートヘアで髪をスッキリさせる
一見、髪が短いと髪のボリュームが少なくなって余計に薄毛が目立ちそうに思えますが、実はショートヘアにすると「ふんわり」ボリュームをだせるほか逆毛をつくりやすいので薄毛をカバーできます。
対して、薄毛を少しでもカバーしようとロングヘアのままだと髪の重さで頭皮に髪がペタっとくっつきやすいので毛量が実際よりも少なく見えて老けた印象を与えてしまうこともあります。
ボブカットでサイドにボリュームを残す
ボブはショートよりもやや髪を長く伸ばしたスタイルで、サイドにボリュームを残せる点が魅力的です。
前髪をつくるボブヘアーなら若い印象を与えるほか小顔効果が期待できますし、前髪をつくらないスタイルでも大人の色気を残しながら分け目が1つで済むメリットがあります。
パーマで髪のボリュームをアップする
薄毛をカバーしやすい髪型を選択する以外に、パーマで髪のボリュームをアップさせる方法もあります。
パーマによってカットだけでは補いきれない頭頂部から毛先のボリュームアップが期待できます。
パーマによる髪へのダメージが気になる方は傷んだ髪に最適なホット系パーマの1つ「エアウェーブ」の活用がおすすめです。
薄毛をカバーできるヘアスタイル
今すぐ実践可能な薄毛をカバーできるヘアスタイルを3つ紹介します。
・ハーフアップで薄毛をカバー
・カーラーやアイロンでトップをボリュームアップ
・前髪を厚めにスタイリング
1つずつ解説します。
ハーフアップで薄毛をカバー
ハーフアップは耳よりうえの髪の毛をとって結ぶ代表的なヘアアレンジの1つです。
頭頂部から後頭部の薄毛で悩む女性は、気になる箇所に髪の毛の束ができるようアレンジしてみてください。
例えば、ハーフアップでお団子をつくって部分的な薄毛をカバーしたり、髪をねじって束ねボリュームをだしたりする方法があります。
ハーフアップはコテやヘアアイロンがなくても比較的簡単に形をつくれるので「朝はあまり時間がとれない」と悩む方にもおすすめです。
カーラーやヘアアイロンでトップをボリュームアップ
薄毛が気になる部位の周辺の髪の毛をカーラーやアイロンで巻くと薄毛が目立ちにくくなり、全体的にボリュームがでます。
カーラーやヘアアイロンを用いたヘアアレンジはハーフアップと比較すると時間を要しますが、アレンジの選択の幅が広がるメリットがあります。
薄毛対策としてカーラーやヘアアイロンを使う際の注意点は次の2点です。
・頭皮が「やけど」しないように気をつける
・万が一、カーラーやヘアアイロンを使った際に頭皮に痛みを感じたら使用を中止する
カーラーやヘアアイロンなど高温の美容機器が頭皮に触れると、毛根が傷ついて髪の毛が生えなくなったり、頭皮が炎症を起こし痛み・かゆみが生じてしまったりする可能性があります。
カーラーやヘアアイロンで髪の毛を強く巻いたり、ひっぱったりする行為も頭皮や毛根が傷つき健康な発毛を妨げる原因となるので注意してください。
また、カーラーやヘアアイロン使用中に頭皮に痛み・かゆみ・違和感を覚えたら使用を中止し、薄毛の専門病院やクリニックへ相談することをおすすめします。
前髪を厚めにスタイリング
頭頂部や後頭部の髪の毛を前にもってきて「厚め前髪」をつくればトップや根元の薄毛を十分にカバーでき、若々しい印象を与えます。
年齢を重ねて前髪のボリュームが気になるようになった方や前髪から頭頂部の薄毛で悩んでいる方は、スタイリング剤やカーラーを用いて試してみてください。
ボリュームを持たせたい部分と引き締める部分をつくると全体的にバランスよく仕上がります。
ヘアスタイル以外の薄毛対策3選
薄毛で悩む女性におすすめの髪型やヘアアレンジを紹介しましたが、健康的な発毛のためにヘアスタイル以外にも日常生活で意識していただきたい点が3つあります。
・自律神経を整える
・良質な睡眠とバランスの良い食生活
・頭皮マッサージ
1点ずつ解説します。
薄毛対策1.自律神経を整える
自律神経は昼間に活発な交感神経と夜間に働く副交感神経の2つからなり、あらゆる身体機能を正常に保つだけでなく健康な髪をつくり、頭皮や髪へ栄養を届ける役割もあります。
ストレスや不規則な生活リズムなどが原因で自律神経が乱れると、髪へ十分な栄養が届かず抜け毛や薄毛のリスクが生じます。
自律神経を整えて健康的な髪をつくるには、次に詳しく紹介する良質な睡眠とバランスのよい食生活を送る心掛けが大切です。
薄毛対策2.良質な睡眠とバランスのよい食生活
頭皮や髪に十分な栄養を与え、健康な髪をつくるために規則正しい良質な睡眠と髪の主成分「たんぱく質」を豊富に含む食材を使用したバランスの良い食生活が大切です。
薄毛対策の観点で睡眠をみると、髪の発育に欠かせない「たんぱく質」を合成する作用をもつ成長ホルモンが、最も分泌する22時から2時の間の睡眠が好ましいです。
栄養面では、たんぱく質を豊富に含む豆腐や納豆などの大豆製品や肉類を摂取しつつ、カリウムやナトリウムなどのミネラルを多く含む緑黄色野菜も積極的に摂り入れていきましょう。
薄毛対策3.頭皮マッサージ
頭皮や毛根に送られる血液が不足もしくは停滞すると栄養不足で抜け毛や薄毛を引き起こすことがあります。
生活習慣の見直しで身体の内面から薄毛対策をするのも大事ですが、外側からのアプローチとして頭皮マッサージを取り入れるのも有効です。
頭皮マッサージは次の3つのステップで実践してください。
ステップ1:耳の真上に親指以外の4本の指を置き、頭皮全体を頭頂部に向かって引き上げるイメージでマッサージします
ステップ2:両耳から頭頂部へ向かう線と顔の中心から頭頂部へ向かう線が合流する点(百会のツボ)を10回ほど痛くない強さで押します
ステップ3:頭頂部から後頭部に置いた手を首の後ろへ「ゆっくり」さするようにおろします
頭皮マッサージをする際の注意点は次の2点です。
・頭皮マッサージは毛根へ菌が入らないように清潔な手でおこなう
・頭皮マッサージは痛みがでない強さでおこなう
マッサージの強さによって高い効果が期待できるわけではないため、気持ちよいと感じる程度の強さでおこなってください。
髪の毛に影響を与えるNG行動
健康な発毛のために避けたい行動は次の3点です。
・髪をひっぱる・むしる
・髪を濡れたまま放置する
・紫外線にあたる
1点ずつ解説します。
髪をひっぱる・むしる
髪をひっぱる・むしるなど強い刺激を加えると頭皮や毛根が傷つき健康な発毛をさまたげる原因となります。
また、牽引型脱毛症のように部分的な脱毛を引き起こすリスクもあるため、髪をむしるのがクセになっている方は注意が必要です。
髪を濡れたまま放置する
髪が濡れている、いわゆる髪の表面のキューティクルが開いたままだと栄養を外に
逃がしやすいため髪の健康上よくありません。
また、濡れた髪は湿気が多く風通しの悪い場所を好む雑菌にとって都合のよい環境なので、放置すると雑菌の繁殖によって頭皮に「かゆみ」や「痛み」を生じる可能性があります。
入浴後や汗をかいた後は必ずタオルドライとドライヤーを用いて髪を乾燥させるようにしましょう。
紫外線にあたる
紫外線にあたると日焼けするのは周知の事実ですが、実は髪にもマイナスの影響を与える可能性があります。
紫外線には表皮細胞やⅮNA組織を破壊する力があり、髪のキューティクルも例外ではありません。
紫外線を浴び続けると髪の組織が傷つき、髪がダメージを受け薄毛につながることもあるため、外出時に帽子を被ったり日傘をさしたりと対策をしましょう。