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    更新日: 2022.07.18
    テストステロンが少ない男性の特徴とは?

    体力や筋力、やる気、性的興奮が減ってきたと感じ始めたら、テストステロンが減少している可能性があります。一方で、テストステロンが多い方だと、若々しく、バイタリティにあふれた前向きな思考を持っているといった特徴があります。

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    テストステロンが少ない男性の特徴(カラダ・ココロ・性)

    体内のテストステロンが少なくなると、様々なところに影響が出てくるようになります。

    これで全てが当てはまるわけではありませんが、人によっては出てくることもありますので注意が必要です。

    まずは身体面からですが、「お腹の周りに肉が付きやすくなる」、「筋肉が付きにくくなる」、「体力や筋力が低下する」、「疲れやすくなったりのぼせやすくなる」、「肌や髪にツヤやコシがなくなる」などが挙げられます。

    日頃からの生活習慣も関係してきますが、30代を超えると中年太りやビール腹などと言われるように、お腹の周りに肉が付きやすくなってしまいます。

    テストステロンはエネルギーの消費を高めるという作用があり、内臓脂肪を減らしてくれるのです。

    体内のテストステロンが減少してしまうと、タンパク質や糖が脂肪に変わりやすくなりますので、それがお腹の周りに付いてしまいます。


    またテストステロン自体は、筋肉を大きくするために威力を発揮してくれますので、少なくなると筋肉が付きにくくなってしまうこともあります。

    テストステロンの減少によって髪やお肌にツヤがなくなると、結果的に若々しさも無くなりますし、人より老けて見られやすくなるので気を付けた方がいいでしょう。

    そして精神面の変化も起こります。


    こちらには、以下のような変化が見られるようになります。

    それが「うつ状態になりやすくなる」、「寝付きが悪くなる」、「不安感が強くなる」、「ヤル気がなくなる」、「仕事や勉強などに集中できなくなる」などです。

    テストステロンの減り方にも関係してきますが、徐々に減少していけば体調が急激に変化をすることはありませんので、大きな不調を感じることは少なくなるでしょう。


    逆にストレスなどの影響で急激にテストステロンが減少した時には、ホルモンバランスに乱れが生じることになり、精神面などの不調を感じやすくなるのです。

    体調面については、更年期障害にも注意が必要です。

    更年期障害というと女性に起こるケースをイメージしがちですが、男性にも同じような症状が出てきます。

    テストステロンの減少によってヤル気がなくなったり、イライラしたり、不安感が強くなったりすることもあるのです。

    そのような症状が出た場合には、テストステロンの減少を疑ってください。


    テストステロンが減少してしまうと、男性機能が低下することもあります。

    男性機能の低下の特徴としては、「性欲の減少」、「勃起不全」、「性的興奮しにくくなる」などが挙げられます。

    このようにテストステロンの減少は様々なところに影響を及ぼしますので、日頃から注意しておきましょう。

    テストステロン自体、生まれる前の胎児の男性器の生成とも、大きな関わりがあると言われています。

    テストステロンが減少すると

    体内のテストステロンが減少してしまうと、身体に様々な変化が出てきます。

    そのひとつに挙げられているのが「顔つき」です。

    テストステロンが減少してしまうと、顔つきが変わると言われていますが、実際はどうなのでしょうか。

    本当なのかと疑いたくなりますが、これは研究で実際に行われていることです。

    ただ最新の研究では、テストステロンの分泌量と顔が変わることについては、特に因果関係はないとも示されています。

    それではどうして、テストステロンの分泌量によって人の顔つきが変わってくる、と言われているのでしょうか。


    その理由として挙げられているのが「思考面」であり、テストステロンが多いと若々しく見え、バイタリティに溢れたような前向きな思考を持つことが多いことにあります。

    その一方でテストステロンが少なくなると、老けやすく落ち込みやすくなり、全体的に活力が見られなくなります。

    テストステロンが多い人と比べて、顔つきが全く変わってくるようです。

    普段の顔つきが悪い、活力がないと言われた方は、運動量を増やしたり、食生活に気をつけるなど、日頃の生活習慣を見直してみるのもいいかもしれません。

    テストステロンが減少する原因

    ①ストレスに注意

    体内のテストステロンが減少してしまうと、勃起不全など男性の機能面にも影響を及ぼしてしまいますので注意が必要です。

    テストステロンはとても大切な役割を担っていますが、どうして減少してしまうのでしょうか。

    そのひとつとして、年齢の問題もあります。

    もちろん個人差もあり、活力に溢れている男性は年齢に関係なく元気な人も少なくありません。


    それではどうしてそのような個人差が出てしまうのかですが、その大きな原因に挙げられるのがストレスです。

    人は年齢を重ねていくと、若い頃にはあまり感じなかったことを感受しやすくなります。

    職場での様々な重圧はもちろん、家庭の問題もあり、それらが同時に襲ってくるのです。


    さらに人間関係によるストレスも見逃すことはできません。

    ストレスを受けると、テストステロンの元になっているホルモン生成に影響を及ぼし、製造されなくなってしまいます。

    その結果、テストステロンが急激に減少してしまうとされています。

    ストレスは様々な場面で感じ、日頃の運動不足や食生活の乱れなど不規則なことが続いてしまうと、ストレスもたまりやすくなります。

    もともと年を取れば取るほどテストステロンは減少しやすくなるので、普段からストレスなどをためないように努力する必要があります。

    ②男性更年期障害との関係

    最近は日本でも男性更年期障害が増えていますが、これはLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)とも呼ばれています。

    更年期障害は女性に多いような印象もありますが、テストステロンの減少による身体や精神、機能面に様々な症状が出現する病気として、近年は広く認知されるようになっています。

    しかし、女性の更年期障害と比べてみると、その認知度はまだ低いのが実情です。

    さらに女性特有の閉経のように分かりやすい原因もありませんので、たとえ症状が出ても他の病気と間違われることがあるようです。


    男性の更年期障害ですが、その多くは40代以降に発症しています。

    ただ発症の時期には特に決まりがないのが特徴で、それより若い30代で発症することもあれば、60代や70代で発症するケースもあります。

    そして発症期間も人によりけりで、テストステロンの減少によっては80代以降まで継続することもあるようです。

    このようにいつまで続くか分からないこともあって、なかなか終わらない症状に苦しんでいる男性もいます。

    男性更年期障害で出る症状については、精神面の症状が多い人や性機能に大きな影響を及ぼすなど個人差がありますが、初期の症状について見ると、性機能に症状が出ることが多いと言われています。

    ③テストステロンが減少しているかを調べる方法

    テストステロンの減少は身体の様々な面に影響を与えますので、早めに対処したいという方も多いのではないかと思います。

    ただそのためにはテストステロンが減少しているのかを事前に調べる必要がありますが、そんなことはできるのでしょうか。

    結論から言うとそれは可能で、テストステロンの減少を調べるためには、クリニックなどの専門の医療機関を受診する必要があります。

    診断の結果、男性更年期の症状が疑われる場合は、まずは問診と身体測定を行い、原因がテストステロンの減少であるかを確認します。


    その後、症状の重症度を測定するために専用の質問表が用いて行われることになりますが、その段階ではまだテストステロンが減少しているかの確定はできません。

    そのため確定診断としては、血液検査によってテストステロン値の測定が行われます。

    血液検査では「フリー テストステロン」の値を計測していますが、この数値は起床時をピークにして日中も変動し、午後には低下することから午前中の検査が理想的です。

    どの診療科でも検査することは可能ですが、一般の健康診断などでは測定しないことが多いので、更年期障害の疑いがある方は、専門の医療機関で医師から診断してもらうことをおすすめします。

    様々なアドバイスや治療を受けられる男性更年期専門外来、メンズヘルス外来、泌尿器科などがおすすめです。

    テストステロンを増加するためにできること

    テストステロンは、ある時をピークに減少していきますが、様々な方法で増やすことが可能です。

    ①食事によって増やす

    テストステロンを多く増やすためには、日頃から食生活を改善していくといいでしょう。

    仕事などが忙しくて食生活が乱れている方は、この際に見直してみましょう。

    テストステロンは、その元になっているのがコレステロールという脂質になります。

    テストステロンを生成させるためには、より多くのタンパク質が必要です。

    タンパク質を多く含んでいる食品を、日頃から食卓に並べてみるといいかと思います。

    豚肉や牛肉、鶏肉などの肉類の他、魚や牛乳、卵などに良質なタンパク質が多く含まれていますので参考にしてください。

    ②運動で増やす

    テストステロンは運動で増えるということが、様々な研究で実証されています。

    それは「運動しない男性より、運動した男性の方がテストステロンの分泌量が高くなる」、「肥満男性が運動すると、痩せるだけではなくテストステロンの分泌量が増える」などです。

    運動とひと言で言っても様々な方法がありますが、中でもおすすめなのは筋トレです。

    筋トレを行うと筋肉に刺激が入ることになり、その結果テストステロンの分泌量が高まります。

    その他にも、テストステロンの維持や基礎体力がアップするなど、筋トレには数々のメリットがあるのです。

    筋トレはどこにいてもすぐに始められますので、体調不良が気になる方は今日からでもスタートしてください。

    効果を期待するためにも、1度きりではなく継続して続けていくことが重要です。

    無理のない範囲から始めてみるといいでしょう。