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目次
エラ30mgの用法用量、副作用、注意事項などを記載いたします。
効能又は効果
・緊急避妊
本剤は、避妊に失敗した場合や避妊を行わずに性交渉をした後に、妊娠を防ぐために使用される緊急避妊薬です。HIV感染(エイズ)および他の性感染症(例えば、梅毒、性器ヘルペス、淋病、クラミジア感染症、尖圭コンジローマ、腟トリコモナス症、B型肝炎等)を防止するものではありません。
用法用量
・避妊に失敗した、または避妊せずに性交渉があった場合は、できるだけ早く1錠を経口服用してください。
・性交渉から120時間(5日以内)以内に服用することで最大の効果が得られます。
・月経周期のどの時期でも服用可能です。食事の有無にかかわらず服用できます。
※服用後に再び避妊なしで性交渉があった場合には、本剤はその後の妊娠を防ぐことはできません。
次回の月経まではコンドームを使用してください。
主な副作用
・よくある副作用:
吐き気、下腹部の痛みや不快感、嘔吐、頭痛、めまい、気分の落ち込み、乳房の張りや痛み
・まれな副作用:
下痢、胸やけ、不正出血、疲労感、性欲の変化、肌荒れ
・重篤な副作用(非常にまれ):
重度のアレルギー反応、視覚異常、意識障害、外陰部のかゆみや炎症
注意事項
◆以下の方は服用できません:
・妊娠中または妊娠の可能性がある方
・重度の喘息をお持ちの方
・重度の肝機能障害のある方
◆以下の方は医師に相談のうえ服用をご検討ください:
・BMIが35以上の方
・35歳以上で喫煙している方
・乳がんの既往がある方
・類似の薬剤でアレルギーを起こしたことがある方
・他の薬剤(てんかん薬、結核薬、抗HIV薬、抗真菌薬、セントジョーンズワートなど)を服用している方
◆その他の注意点:
・子宮外妊娠の可能性: 服用後に妊娠が判明した方、または下腹部痛を訴える方は、子宮外妊娠の可能性もあるため、速やかに医療機関で診察を受けてください。
・妊娠検査: 月経が予定より遅れた場合や、吐き気・下腹部痛などの妊娠を疑う症状がある場合は、市販の妊娠検査薬で確認し、必要に応じて医師にご相談ください。
・授乳中の方: 服用後1週間は授乳を避けてください。その間は搾乳し、母乳は破棄してください。
・今後の避妊について: エラ服用後は、次の月経が来るまではコンドームなどのバリア避妊法を併用してください。ホルモン避妊薬(低用量ピルなど)を使用する場合は、エラ服用後5日以上空けてから開始してください。
国内における承認状況
・日本では緊急避妊薬として承認されていませんが、自費診療により処方可能です。海外では承認されています。
※本診療科目で処方する医薬品は、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
国内の承認医薬品等の有無
・国内では、エラと同じ有効成分を有し、緊急避妊薬として承認されている薬はありません。
入手経路
・提携クリニックの医師が、国内医薬品販売代理店経由で購入しています。
諸外国における安全性等に係る情報
・欧州医薬品庁(EMA)において2009年、米国食品医薬品局(FDA)において2010年に緊急避妊薬として承認されています。