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    更新日: 2024.10.10
    テストステロン補充療法とは

    今話題のテストステロン補充療法とは何かわかりやすく解説します。テストステロンを有効成分として含む医薬品を使用することで、心身ともに良い効果が期待できます。

    テストステロン補充療法(TRT)とは

    テストステロン補充療法(Testosterone Replacement Therapy, TRT)とは、加齢やストレスによって分泌量が減少したテストステロン(男性ホルモン)を経口薬、クリーム等で取り入れることにより、身体的、精神的活力の向上を目指す治療法です。


    テストステロンが減少すると、精神的な症状として集中力・記憶力の低下やる気の減少不安感イライラが現れ、身体的にはなかなか取れない疲労感筋力・体力の衰え性欲減退が現れることがあります。


    上記を改善するため、テストステロン経口薬、クリームを用いたTRTはアメリカを中心に広く行われていますが、日本では未だ一般的ではありません。

    テストステロン補充療法(TRT)のメリット

    テストステロン値をTRTによって正常な値に近づけると、血管が拡張され血液循環がよりよくなることが知られていますが、それだけではありません。

    TRTでは下記の効果が得られるとの研究結果が発表されています。[1]


    明るい気分になり、体力が回復することで生活の質が向上する

    体組成が変化し、筋肉量・強度が増す

    認識能力が上がり思考がよりクリアになる

    骨密度が上がる

    性欲、生殖機能が向上する


    [1] N. Bassil, S. Alkaade, and J. E Morley. “The benefits and risks of testosterone replacement therapy: a review”. Therapeutics and Clinical Risk Management. v.5; 2009.

    テストステロン補充療法(TRT)の副作用

    上記のような効果はあるものの、TRTには注意すべき副作用もあります。


    一つ目は、赤血球増加症です。テストステロンは血液中の赤血球を増加させ、通常はこの効果が貧血を改善する良い効果ととらえられています。しかし、赤血球が増加しすぎると、脳卒中や心筋梗塞、血栓症などが起こりやすくなるとされています。


    二つ目はホルモンバランスの乱れです。テストステロンは一部が体内でエストロゲン(女性ホルモン)に変換されることがあり、それによって胸の痛みや乳房の肥大、むくみが起こる可能性があり、場合によっては乳がんにつながる可能性があります。


    三つ目は前立腺肥大化です。そのため、尿が出にくくなる症状が出たり、前立腺がんのリスクが高い方が使用すると症状が悪化するとの研究も発表されています。

    当院で処方を受ける方法

    当院では、無料のオンライン診療にてお気軽に医師へご相談いただき、テストステロン補充療法(TRT)を希望される方に処方を行っています。


    現在、血流改善によるアンチエイジング効果が期待できるタダラフィル5mgとのセットをおすすめしております。


    年をとるにつれて体形が変わった、頭がぼーっとするという方は、ぜひこの機会にテストステロン補充療法を受けてみることをおすすめいたします。