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    更新日: 2024.10.10
    エストロゲンには3種類ある?特徴や体への影響を解説

    更年期の前後に減少するエストロゲンについて、特徴や作用などをわかりやすく解説します。

    エストロゲンの種類とその効果

    エストロゲンは、分泌される時期や身体の状態によって下記の3種類に分類されます。(Mandel 2023)


    ①エストラジオール:

    妊娠していない女性の体内で分泌される、最も一般的なエストロゲン。分泌量は月経周期に応じて増減する。身体に与える影響が一番強い。

     ②エストロン:

    更年期を迎えると最も分泌量が多くなる。身体に与える影響は2番目に強い。

     ③エストリオール:

    妊娠中に最も多く分泌される。身体に与える影響は1番弱い。乳がんのリスクを上げづらい。



    一般的に、エストロゲンが乳房細胞のエストロゲン受容体と組み合わさることで乳がんのリスクが高まると言われています。


    しかしエストリオールはエストロゲン受容体と組み合わさっても乳がんを発生させる効果が弱く、むしろ他のより効果が強いエストロゲンとの合体を阻んで乳がんリスクを下げる効果があると言われています。(Body Logic MD)



    エストロゲン補充が適している人

    閉経前の不調やホルモンバランスの崩れは、早ければ30代後半から始まると言われています。


    また、閉経後はホルモンの分泌量が減少していく一方であるため、閉経前から更年期症状を予防したい方自覚している更年期症状を緩和したい方年齢を重ねても活発に活動していきたい方にエストロゲン補充をおすすめいたします。


    使用方法について

    当院で扱うエストロゲン補充医薬品は経口薬であるため、1日1回1錠を飲むだけで非常に簡単にご使用いただけます。




    また、エストロゲン補充経口薬は単体で服用すると子宮内膜症のリスクが挙がる可能性があるため、リスクを抑えるために当院では現在、プロゲステロン補充クリーム(プロフェム10%)とのセットプランをおすすめしております。





    プロゲステロン補充クリームの使用方法については、こちらをご参照ください。


    なお、HRT医薬品は、効果を実感するまでに約3ヶ月程かかるとされています。すぐには効果を感じられなくても、地道に使い続けていただくことが重要です。



    注意事項

    各HRT医薬品の副作用として、下記が生じる可能性があります。


    ①エストリール錠1mg(エストロゲン)

    ・血栓症(重大な副作用、直ちに服用を中止する)

    ・過敏症:発疹、そう痒感等

    ・子宮:不正出血、帯下増加

    ・乳房:乳房痛、乳房緊満感等

    ・消化器:悪心、食欲不振等

    ・肝臓:AST・ALT の上昇等 ・嘔吐

    ・その他:めまい、脱力感、全身熱感、体重増加


    上記症状が現れたら服用を中止し、すぐに当院もしくはかかりつけ医に相談していただくようお願いいたします。


    ②プロフェム10%(プロゲステロン)

    乳房の圧痛や腫れ、体液貯留、わずかな膣出血、めまい、吐き気、疲労感、軽い頭痛

    ※通常は用量を調節することで消失します

    ※人間の卵巣から分泌されるホルモンと同じものが含まれているため、副作用は通常ほとんどありません。


    当院で処方を受ける方法

    当院では、電話によるオンライン診療を通して通院をせず手軽に治療を始めることが可能です。


    また、診療予約前に購入したい医薬品を決めなくても、「お薬相談」という形で症状や体調を医師にご相談いただけます。


    お客様によって異なる体質・お悩みを確認してから、一人一人に合った治療法を医師からご提案いたします。



    最近ほてりやめまいに困っている、やる気がでない、体力が前よりもなくなってきた...と感じる方は、ぜひ当院のホルモン補充療法を受けてみることをおすすめいたします。


    参考資料

    ・A. Scott, L. Newson. “Should we be prescribing testosterone to perimenopausal and menopausal women? A guide to prescribing testosterone for women in primary care”. Br J Gen Pract. 2020 Apr; 70(693): 203–204.

    ・Body Logic MD. “What’s the Role of Estriol in Women?”. https://www.bodylogicmd.com/hormones-for-women/estriol/.

    ・British Menopausal Society. “Testosterone Replacement in Menopause”. Information for GP’s and other health professionals. 2022.

    ・J. C. Prior, A. Cameron, M. Fung, C. L. Hitchcock, P. Janssen, T. Lee & J. Singer. “Oral micronized progesterone for perimenopausal night sweats and hot flushes a Phase III Canada-wide randomized placebo-controlled 4 month trial”. Scientific Reports. Vol. 13. 2023.

    ・Life Extension Magazine., “Estriol: Its Weakness is Its Strength”. 2008-08, https://www.lifeextension.com/magazine/2008/8/estriol-its-weakness-is-its-strength.

    ・P. A. Regidor. “Progesterone in Peri- and Postmenopause: A Review”. Geburtshilfe Frauenheilkd. 2014 Nov; 74(11): 995–1002.

    ・V. Richeux. “Progesterone Recommended for Perimenopause”. Medscape. 2022.